Care
練習前後のストレッチ完全ガイド — ケガをしない体の作り方
キックボクシングは全身を大きく使うスポーツです。だからこそ、練習前後のケアを省くと、肉離れや腰・肩の痛みにつながりやすくなります。逆に言えば、ストレッチの習慣さえあれば、多くのケガは防げます。今回は「練習前」と「練習後」で異なるストレッチの考え方と、キックボクシングで特に大事な部位のほぐし方を紹介します。
大原則:前は「動的」、後は「静的」
ストレッチには2種類あります。体を動かしながら筋肉を温める動的ストレッチと、じっくり伸ばして保持する静的ストレッチです。
練習前に必要なのは動的ストレッチです。冷えた筋肉をいきなり長く伸ばすと、かえってパフォーマンスが下がるとも言われています。練習前は「伸ばす」より「温める・目覚めさせる」が正解です。
一方、練習後は静的ストレッチの出番。温まった筋肉をゆっくり伸ばすことで、柔軟性の向上と疲労回復を助けます。
練習前の動的ストレッチ(5分)
- 首・手首・足首回し(各20秒):末端から順に。パンチを打つ手首は入念に。
- 肩回し・腕振り(30秒):大きく前後に回し、肩甲骨から動かす意識で。
- 腰回し・体幹ひねり(30秒):パンチの回転力の源。左右にリズミカルに。
- レッグスイング(左右各15回):脚を前後・左右に振ります。キックに必須の股関節をここで起こします。
- その場足踏み→軽いシャドー(1分):心拍数を少しずつ上げて、体に「これから動くよ」と知らせます。
練習後の静的ストレッチ(5〜10分)
- 股関節(開脚前屈・あぐら前倒し):キックの要。各30秒、呼吸を止めずにじっくり。
- 太もも前・後ろ:立ったまま足首をつかむ大腿四頭筋伸ばしと、座って行うハムストリング伸ばし。蹴り足の張りをここでリセット。
- ふくらはぎ:フットワークで酷使した部位。壁押しの姿勢で左右各30秒。
- 肩・胸:腕を胸の前に引き寄せる肩ストレッチと、両手を後ろで組む胸開き。ガードで縮こまった上半身を開放します。
- 背中・腰:四つん這いで背中を丸める・反らせる(キャット&カウ)を10回。腰の疲れを翌日に残さないために。
ストレッチにも「タイマー」が効く
静的ストレッチの効果を出すには、1部位20〜30秒キープが目安とされています。ところが感覚でやると、実際は10秒ほどで切り上げてしまいがちです。ここでもタイマーが役立ちます。たとえば「30秒×10ラウンド・休憩5秒」に設定すれば、音が切り替わるたびに次の部位へ移るだけで、ちょうどよいストレッチメニューが完成します。
練習もケアも、時間を決めて音に従う。この小さな仕組み化が、ケガなく長く続けるいちばんの秘訣です。
この記事は一般的なトレーニング情報の提供を目的としています。痛みがある部位を無理に伸ばさないでください。痛みが続く場合は医療機関の受診をおすすめします。
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