肩こりがすぐ戻ってしまう人に共通する3つの習慣
ほぐし処 Heal nap n. で施術をしていると、「揉んでもらった直後は楽なのに、数日でまた元に戻る」という声をよく聞きます。
同じように施術をしても、軽い状態を保てる方と、すぐ元に戻ってしまう方がいます。何年も体に触れていると、その差がどこから来ているのかが見えてきます。技術の問題というより、施術と施術のあいだ——つまり日常の過ごし方の違いです。
戻ってしまう方には、だいたい共通する習慣が3つあります。
1. 体を動かさない
一番はっきり出るのがこれです。
デスクワークの方に肩こりが多いのは、姿勢が悪いからだと思われがちですが、それだけではありません。同じ姿勢のまま動かない時間が長いことが効いています。筋肉は動くことで血が巡ります。動かない時間が続けば、そのぶん巡らない時間が続きます。
実際、キックボクシングをやっている方や、日常的に何か運動をしている方の体は、明らかに凝りにくいです。触ればすぐ分かります。
とはいえ「では運動してください」と言って、はいと始められる方ばかりではありません。動くのが億劫という方は、そこを無理に変えようとするより、揉みほぐしで外から巡らせる回数を増やすほうが現実的です。動かない前提で、別の手段で補う。それでいいと思っています。
2. 体を温めない
シャワーだけで済ませている方は、かなりの確率で硬いです。
湯船に浸かるかどうかは、想像以上に差が出ます。温めると血管がひらいて、筋肉がゆるみます。逆に冷えたままの筋肉は縮んだ状態で固定されて、そこに疲れが溜まっていきます。
忙しくてお湯を張らない日が続いた、夏でシャワーだけになった——そういう生活の変化は、体を触っていると分かります。ご本人が話す前に、だいたい見当がつきます。
3. ストレスがかかっている
これは説明が難しいのですが、確実にあります。
強いストレスを抱えている方の肩は、独特の硬さをしています。運動不足の硬さとも、疲労の硬さとも違う、力が入りっぱなしのような硬さです。しかもこのタイプは、施術で一時的にゆるめても、すぐ戻ります。原因が体の外にあるからです。
以前、就職活動をされているあいだ、ずっと肩がバキバキだったお客様がいました。それが、就活が終わった途端、別人のように柔らかくなったのです。生活を特に変えたわけではありません。ストレスが抜けただけです。
あのときは、正直こちらが驚きました。体は思っている以上に、心の状態をそのまま映します。
運動していれば大丈夫、ではありません
ひとつ補足させてください。
運動している方は凝りにくい、と書きましたが、運動すれば凝らないわけではありません。むしろ、動かしすぎて硬くなった筋肉をそのまま放置している方は、しっかり凝ります。
キックボクシングでも、ミット打ちのあとの肩、蹴りを繰り返したあとの脚は張ります。その張りをそのままにして次の練習に行き、また張らせる。これを繰り返すと、動いているのに硬い体ができあがります。
運動をしている方こそ、ほぐす前提で組み立てたほうがいいと思っています。使ったら、戻す。それだけのことなのですが、ここを飛ばしている方が本当に多いです。
まとめ
肩こりが戻ってしまう背景を整理すると、こうなります。
- 動かない時間が長い
- 体を温めていない
- ストレスがかかり続けている
加えて、運動している方の場合は「動かしたあとにほぐしていない」が入ります。
このうち、ご自分ですぐ変えられるのは2つ目です。湯船に浸かる回数を増やすだけでも、次の施術のときに違いが出ます。
3つ目のストレスは、こちらではどうにもできません。ただ、体をゆるめておくと気持ちのほうも少し軽くなる、というのは実感としてあります。体が先か心が先かは分かりませんが、片方をゆるめるともう片方もついてくる場面を、何度も見てきました。