夏に首と肩がつらくなる人へ 施術していて分かること
この時期、首と肩のつらさを訴えて来られる方が急に増えます。
冬のほうが凝りそうなものですが、実際はそうでもありません。夏には夏の理由があって、ほぐし処 Heal nap n. で施術をしていると、毎年同じ時期に同じ症状が並びます。今年も例外ではありません。
デスクワークをされている方に、特に集中しています。
首は「下を向いている時間」で疲れる
まず、姿勢の話から。
パソコンで作業をしている方の首を触ると、共通した硬さがあります。原因ははっきりしていて、画面を下向きに見続けているからです。
頭は、思っているよりずっと重いものです。それをまっすぐ上に乗せているぶんには骨が支えてくれますが、少し前に傾けた瞬間から、首の後ろの筋肉が引っぱって支えることになります。この状態が一日続きます。
しかも困ったことに、本人には自覚がありません。「今日はずっと下を向いていた」と思いながら仕事をしている方はいません。気づかないまま、支え続けています。
夕方になって「なんとなく重い」と感じる頃には、すでにだいぶ疲れています。
夏は、そこに冷えが乗ります
ここからが、夏の話です。
エアコンの風が、首や肩に直接当たっている方がとても多いです。オフィスの席は自分で選べませんし、風向きも変えられません。一日中、同じ場所に冷たい風が当たり続けます。
冷えた筋肉は縮みます。縮んだまま固定されて、そこに下を向く姿勢の負担が重なる。つまり夏の首肩は、姿勢と冷えの両方をいっぺんに受けている状態です。
施術をしていると、触った瞬間に分かります。冷房で冷えている方の首肩は、表面がひんやりしていて、その下が硬い。硬さの質が、疲労だけで凝っている方とは違います。
首の冷えは、頭痛につながります
そしてもう一つ。
首や肩が冷えて硬くなった方から、頭痛の話が出ることがよくあります。首のつらさと頭痛は、別々のものだと思われがちですが、この時期は続けて訴える方が多いです。
首の後ろが冷えて縮んだ状態が続けば、そこから上にも影響が出ます。頭痛薬でその場をしのいでいる方もいますが、首が冷えたままなら、また同じことが起こります。
「毎年夏になると頭が痛い」という方は、一度、首まわりが冷えていないかを気にしてみてください。
できること
大がかりなことは必要ありません。
画面の高さを上げる。 下を向く角度が浅くなるだけで、首の負担は変わります。ノートパソコンを台に乗せる、外付けのキーボードを使う。それだけです。
風を直接当てない。 席が変えられなければ、薄手の羽織りものを一枚。首と肩を風から隠すだけで、だいぶ違います。夏でも、職場に一枚置いておく価値はあります。
温める。 夏はシャワーで済ませてしまう方が多いのですが、この時期こそ湯船です。冷房で冷やし続けた体を、一日一回はゆるめてあげてください。
動かす。 下を向いたまま固まっている時間を、こまめに切ってください。立ち上がる、肩を回す、それくらいで構いません。
そして、それでも戻ってこないときは、外からほぐすのが早いです。自分でどうにかしようとして長引かせている方を、たくさん見てきました。
おわりに
夏の首肩のつらさは、姿勢と冷えが重なって起きています。どちらか一方ではなく、両方が効いています。
だから対処も両方です。姿勢を少し変えて、冷やさない。この二つを押さえておくだけで、秋になったときの体が違います。
毎年この時期につらくなる方は、来年もまた同じ時期に来ます。今のうちに手を打っておいてください。